スルホニルフルオリド架橋剤によるチロシン含有ペプチドの非対称ステープリング
- エテンスルホニルフルオリドを両末端反応性のリンカーとして用い、1本のペプチド内の異なる2つのアミノ酸側鎖をつないで大環状化する手法が報告された。
- リンカーが最初の残基に結合すると、近傍の非共有結合性相互作用がスルホニルフルオリドを活性化し、チロシンへの分子内SuFEx環化が進んで分子間架橋が抑えられる。
- Cys-Tyr、His-Tyr、Pro-Tyrの組合せが可能で、スケールアップや固相合成にも対応する。
- ステープル化したRGDペプチドはインテグリンに強く結合した。
💡 ポイント
安価なリンカー1種で3通りの組合せが組めるのは実用的なツールキットで、炭化水素ステープルやCys系架橋が主流の分野では、チロシンが空白だった連結点にあたる。ESF由来のスルホニル結合を持つアリールエーテルは、ラクタム型ステープルと比べて加水分解安定性とコンフォメーションの確認が要る。RGDの1例ではαvβ3とα5β1の選択性は分からず、そのパネルが出るまでSARは未検証のままだ。