キニン産生酵素の阻害がマウスのアンジオテンシンII高血圧を緩和
- キニナーゼI(カルボキシペプチダーゼN)はブラジキニンとカリジンをdes-Argキニンへ変換する。これらはB1受容体の主要なアゴニストで、血管収縮や炎症に関わる。
- アンジオテンシンIIを慢性投与したマウスでは、CPN遺伝子を欠損させると、血圧上昇、B1受容体の発現、交感神経の亢進、心臓の線維化がいずれも抑えられた。
- 正常マウスにキニナーゼI阻害薬Mergetpaを投与しても、血圧が低下し、B1受容体の上方制御、補体の活性化、免疫細胞の浸潤が抑制された。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解
CPNはB1シグナルの上流にあり、誘導性受容体を間接的に抑える着眼は巧みだ。ただしカルボキシペプチダーゼNはアナフィラトキシンなど他のペプチドも切断する広い酵素で、安全性が気になる。アンジオテンシンIIマウスと単一のツール阻害薬だけでは臨床的意義は見えない。次に進むなら、選択性、曝露量のデータ、別の高血圧モデルが先だ。