ノニルフェノールの腎毒性:Parkin依存性マイトファジーが足細胞を保護

  • 腎臓に蓄積する環境汚染物質ノニルフェノールは、足細胞でPINK1/Parkin依存性マイトファジーを活性化し、ミトコンドリアの品質管理を足細胞のアポトーシスや糸球体腎炎様の病態に結び付ける。
  • 培養マウス足細胞では、Parkinを阻害するとマイトファジーが弱まり障害が悪化し、活性化すると炎症とアポトーシスが軽減したことから、保護的な役割が示唆される。
  • マウスに長期間経口投与したところ、腎機能低下、足細胞とミトコンドリアの損傷、炎症が生じ、Parkin欠損マウスではさらに悪化したとみられる。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解

Parkinノックアウトマウスで悪化するという喪失機能の結果は筋が良いが、それだけではマイトファジーが保護機構なのか、単にParkinが汎用的なストレス耐性因子なのかは区別できない。さらに気になるのは用量だ。げっ歯類の毒性試験で使う経口ノニルフェノール量は、ヒトの実際の腎曝露よりかなり高い可能性があり、安全域が示されていない。「Parkinを活性化する」ことと創薬の間には、まだ大きな距離がある。

Role and mechanism of action of PINK1/Parkin-mediated mitophagy in nonylphenol-induced podocyte apoptosis and glomerulonephritis ↗