PqsCを共有結合で阻害し、緑膿菌を殺さず病原性だけを抑える新手法

  • グラム陽性菌向けに確立された病原性阻害剤のライブラリーを緑膿菌に適用し、ピオシアニン産生を止めるβ-ラクトン化合物を見いだした。
  • 活性ベースのプロテオミクス、質量分析、変異導入により、クオラムセンシング酵素PqsCの触媒システイン残基への共有結合が示され、結晶構造でも結合様式が確認された。
  • その後の仮想スクリーニングでより強力なクロロアセトアミド骨格が得られ、処理した培養上清は哺乳類細胞への毒性も低下した。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解

β-ラクトンは安定性とオフターゲットのアシル化が気になる弾頭で、その点ではクロロアセトアミド骨格のほうが面白い。反応性の調整幅が広く、合成も容易だからだ。PqsCの触媒システインを狙うのは妥当だが、病原性阻害剤と呼ぶ前にプロテオーム全体での選択性データを見たい。

Chemical Inhibition of Pyocyanin Biosynthesis Attenuates Virulence of Pseudomonas aeruginosa ↗