角化細胞由来CHI3L2がリン脂質代謝を再編し乾癬の皮膚炎症を促進
- キチナーゼ様タンパク質CHI3L2は、乾癬患者の血清と病変皮膚で上昇しており、主に角化細胞に存在し、炎症性サイトカインによって誘導される。
- ヒトCHI3L2を発現するマウスは、2種類の誘導モデルで乾癬様病態が悪化した。
- 並体結合、骨髄移植、角化細胞特異的ノックインマウスの結果から、病原性CHI3L2の主な産生源は角化細胞と示された。
- 角化細胞内でCHI3L2はリン脂質の恒常性を乱し、炎症応答や増殖を変化させる。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解
ヒトCHI3L2ノックインで2つの誘導モデルが悪化したというのは機能獲得の証拠にすぎない。必要性を示すにはノックアウトか中和が要る。しかも乾癬マウスモデルはIL-23やイミキモド駆動で、効果が出やすいことで有名だ。CHI3L2には酵素活性が知られておらず、創薬の足場も不明。患者皮膚でもリン脂質の変化は再現するのか、どの脂質種なのかを知りたい。