心臓にはピルビン酸輸送を補うミトコンドリア内乳酸経路が存在する

  • ピルビン酸キャリアを欠くマウスの心臓でも、MCT1を介した並行の乳酸経路によってグルコース由来の炭素が酸化され続ける。
  • MCT1はマウスとヒトの心筋細胞でミトコンドリア内膜にも存在し、マトリックスのLDHBと協働して乳酸をピルビン酸とNADHに変換し、呼吸を支える。
  • MCT1を除去すると代謝の柔軟性が損なわれ、神経体液性ストレスや虚血再灌流の下で心不全が悪化し、生存率も低下する。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解

これは標的というより心臓の安全性シグナルとして読むべきだ。表現型はストレス下でしか現れず、ベースラインの心エコーが正常でも見逃しかねない。しかも腫瘍領域で進むMCT1阻害薬は、細胞膜とミトコンドリアの乳酸フラックスを区別せず止める。成体での心筋特異的欠失、ヒトの機能喪失変異のデータ、心臓での曝露マージンが揃うまでは信用しない。

MCT1-dependent mitochondrial lactate import sustains cardiac metabolism ↗