ペルオキシナイトライトがTRPV1を開き、テトラチオモリブデン酸による筋肥大を駆動

  • トランスクリプトーム解析と機能試験により、テトラチオモリブデン酸が生む超酸化物による筋肥大に、TRPV1が必須の媒介因子として関与することが示された。
  • TRPV1をノックアウトすると効果が消え、活性化すると再現された。超酸化物はNOS活性と一酸化窒素を高め、生成したペルオキシナイトライトがチャネルを直接活性化する。
  • 超酸化物と一酸化窒素の量が変わらなくても、ペルオキシナイトライト消去剤が肥大を阻止し、これが特異的な引き金であることが示唆された。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解

ノックアウトと消去剤の組み合わせは筋が通っているが、酸化剤で筋を太らせるという発想は薬理屋には警戒材料だ。TRPV1の活性化は痛みや熱感受性、損傷線維でのカルシウム過負荷にも関わる。疾患筋でもこの軸が保護的なのか、単なる生理的適応なのかは未検証だ。曝露量に対する肥大と毒性の用量反応を見れば、治療域があるかどうか分かる。

TRPV1 mediates tetrathiomolybdate-induced muscle hypertrophy via peroxynitrite-dependent redox signaling ↗