コロナウイルスM-Nタンパク質間相互作用を阻害する初の低分子
- ピリミジン系リードから出発してアミノピリミジン誘導体のシリーズを作り、HCoV-OC43の細胞系で抗ウイルス活性を評価した。
- 最良の化合物13hは、高い活性と広い選択性ウィンドウ、良好な安全性を兼ね備えていた。
- 機構解析では、M-N界面にあるMタンパク質のV201残基に結合し、ウイルス粒子の組み立てに必要なM-N会合を阻害すると示唆された。
- この界面を狙った初の低分子とされ、既存の抗コロナウイルス薬とは作用機序が異なる。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解
既存の抗コロナウイルス薬の多くはプロテアーゼやポリメラーゼを標的とし、耐性の出方も把握されている。ウイルス粒子の組み立て界面を狙う本研究は、それとは別の賭けだ。次に必要なのは、結合も抗ウイルス活性も失うV201変異体、Mに対するSPRや熱シフトの測定、そして13hが宿主キナーゼに作用しているだけではないことの確認である。