CKS1由来の腫瘍溶解ペプチドNF27、低毒性でマウス腫瘍を抑制

  • CKS1に由来するペプチド群を設計し、腫瘍溶解活性を左右する要因を調べた。特にプロリンが作るヒンジ構造と、親水性・疎水性残基の空間的な配置に注目している。
  • リード化合物NF27は幅広いがん細胞を殺傷する一方、正常細胞への影響や溶血は小さかった。
  • 細胞の大きさと細胞間接着が、これらのペプチドに対する感受性と関連することが示された。
  • マウスではNF27が免疫原性細胞死を誘導して腫瘍への免疫細胞浸潤を促し、増殖を抑えた。一部の個体では腫瘍が完全に消失し、全身毒性は認められなかった。
💡 ポイント

膜溶解型ペプチドの選択性を決めるのは結合様式ではなく物性であり、活性の数値よりも、細胞の大きさや細胞間接着との相関のほうが重みを持つ。感受性が組織構造に左右されるなら、治療域は腫瘍の種類やモデルによって変わるはずだ。類縁体ごとに溶血と血清中安定性を追跡し、SARを動かしているのがヒンジなのか両親媒性の配置なのかを突き止めたい。

Discovery of a Highly Potent and Selective Oncolytic Peptide NF27 through Structure−Activity Relationship Studies ↗