PFOSはドナー膵臓のほぼすべてで検出され、モデルに応じてインスリン分泌を変化させる

  • ヒト臓器ドナーの血漿と膵臓で3種の旧来型ペルフルオロアルキル酸を定量した結果、PFOSはほぼすべての膵臓で検出され、PFOAが検出されることはまれだった。
  • マウスモデルでも、PFOSはPFOAより高い濃度で膵臓に分布した。
  • ラットINS-1細胞、マウス膵島、ヒト膵島では、高用量PFOSの長期曝露は概ねインスリン分泌を抑制し、急性曝露は分泌を高めた。この亢進はGLP-1受容体拮抗薬により部分的に緩和された。
  • マウスでは、急性PFOS曝露は糖負荷と同時の場合にのみ血漿インスリンを上昇させた。
💡 ポイント

ドナー膵臓で実測された濃度は、INS-1細胞や膵島で分泌を抑制した高用量と同程度なのか。このずれが、in vitroの結果をどこまでヒトに外挿できるかを左右する。急性の亢進が長期では抑制に転じる点は、時間依存的で二相性の応答を示唆する。また、マウスで糖負荷時にのみ効果が現れたことは、明白なβ細胞毒性ではなく、状況依存的な表現型であることを思わせる。

PFOS Is Detected in Human Pancreas and Dysregulates Glucose-Stimulated Insulin Secretion across Model Systems ↗