GLP-1作動薬、マウスの慢性片頭痛様痛覚過敏を雌雄とも抑制

  • ニトログリセリンの反復投与で雌雄マウスに慢性片頭痛様の状態をつくり、リラグルチド、セマグルチド、デュラグルチドの3種のGLP-1受容体作動薬を、対照薬プロプラノロールと比べて予防投与で評価した。
  • 3剤とも機械刺激・冷刺激・顔面領域の痛み反応を用量依存的に抑え、効果はプロプラノロールと同程度で、代謝指標には影響しなかった。一方プロプラノロールでは雄に限って代謝面の変化が出た。
  • セマグルチドについては、薬理学的遮断と脳幹・三叉神経節のmRNA解析から、オピオイド系とエンドカンナビノイド系が性別に依存して関与する可能性が示された。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解

同じクラスの3剤が揃って効いたのは、単一化合物の結果より説得力がある。疼痛モデルで雌も入れているのも正しい。ただしニトログリセリン誘発は痛覚過敏の指標であって片頭痛発作そのものではなく、マウスの用量がヒトの曝露量に対応づけられているわけでもない。ノイズの大きいモデルで、中枢のGLP-1R作用と体重・血糖変化の寄与を分けられているかが、信じるかどうかの分かれ目だ。

GLP‐1 receptor activation attenuates chronic migraine‐like behaviour: Sex‐specific modulation of opioid‐ and endocannabinoid‐related pathways ↗