マウス急性腎障害モデルで肝臓での薬物消失が低下、腎肝連関を示唆
- マウス腎虚血再灌流障害モデルを用い、急性腎障害が肝代謝型薬物(ピタバスタチンとアンチピリン)に与える影響を、傷害前および傷害後早期の投与で調べた。
- 腎濾過機能は大きく低下して部分的にしか回復せず、腎・肝障害マーカーと尿毒症毒素は上昇した後、一部が改善した。
- 傷害後は両薬物の曝露が増加し、ピタバスタチンはクリアランス低下で説明できたが、アンチピリンは複数要因が関与すると考えられた。肝臓では薬物代謝酵素やトランスポーター遺伝子の変化、トリプトファン/キヌレニン経路の変動もみられた。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解
腎臓が悪いと肝臓での薬物クリアランスまで落ちるのなら、腎機能は腎排泄型だけでなく肝代謝型薬物の曝露予測にも組み込むべきだ。信頼する前に、まずピタバスタチンのようなトランスポーター感受性プローブで追試したい。アンチピリンの結果は解釈が曖昧で、急性虚血モデル1つでは慢性腎臓病患者への外挿は難しい。