1つの放射性リガンドで2標的を狙う、PSMA陰性の前立腺がんも視野に入れた設計
- DOTAを骨格に、PSMA結合性のEuK、NTSR1結合性のニューロテンシン類縁体、アルブミン結合性のトリル基を連結し、1分子で2つの受容体を狙う設計である。
- イメージング用のガリウム68と治療用のルテチウム177で標識した。PSMA高発現細胞には強く、NTSR1発現細胞にはやや弱く結合し、細胞への取り込みは経時的に増え、ルテチウム体は細胞傷害性も示した。
- アルブミン結合部位により血中滞留が延びた。マウスのPETではPSMA高発現からNTSR1依存性まで各腫瘍に持続的な集積が見られ、SPECT/CTではルテチウム体が腫瘍に長く留まった。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解
ヘテロ二価リガンドが意味を持つのは両方のファーマコフォアが働いているときだけで、NTSR1への結合が弱めなのは、ペプチド側が妥協を強いられているせいかもしれない。リンカーやアルブミン結合のトリル基がニューロテンシンのポケットを邪魔している可能性もある。合成も重いコンジュゲートなので、単独リガンド混合物との比較と腎臓・唾液腺への集積を見れば、SARが信頼できるか判断できる。