承認薬のドッキングスクリーニングで、サキナビルとラルテグラビルがClpP1を狙う抗結核候補に浮上
- 結核菌ClpP1の結晶構造のS1ポケットに承認薬をドッキングし、サキナビルとラルテグラビルが上位に挙がった。
- 長時間の分子動力学シミュレーションでは、いずれもポケット内で安定して結合し続ける傾向が示された。
- 弱毒株の結核菌に対する試験管内の増殖試験で、両薬とも濃度依存的な抑制を示し、サキナビルの方が強かった。標的への結合は直接示されておらず、作用機序の解明と前臨床評価が今後の課題。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解
ドッキング順位と安定したMD軌跡は安価に得られるが、どちらも結合の証拠にはならない。細胞全体の増殖抑制は、ClpP1以外でも説明がつく。次の一手は、ClpP1の酵素活性測定か直接結合測定で、できればドッキング順位の低い薬剤を陰性対照に置きたい。