5-HT1Aアゴニストのサリゾタン、DSS腸炎で腸上皮を保護

  • 神経疾患向けに開発された5-HT1Aアゴニスト、サリゾタンを、マウスDSS腸炎モデルとマクロファージ・腸上皮細胞系で評価した。
  • 投与で腸炎症状が軽減し、炎症細胞浸潤と上皮アポトーシスが減少、マクロファージのサイトカイン発現も抑えられた。Caco-2単層ではタイトジャンクション蛋白が保たれた。
  • HT-29細胞で5-HT1Aをノックダウンすると抗アポトーシス作用が消え、この効果の受容体依存性が示された。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解

データはマウスのDSS腸炎と細胞株に限られ、抗炎症作用が受容体に依存するかは示されていない。足りない対照は、in vivoでの5-HT1A拮抗薬かノックアウトだ。「安全性実績」を根拠にした再開発の主張も、サリゾタンのヒト曝露は別疾患・別用量でのものにすぎない。先へ進めるなら、腸管内曝露量と、慢性またはT細胞依存性の腸炎モデルでの再現を確認したい。

Sarizotan ameliorates experimental colitis via anti-inflammatory actions and 5-HT1A receptor-mediated protection against intestinal epithelial apoptosis ↗