ホスファターゼPTP4A3は予後不良AMLの指標で、阻害により細胞モデルでシタラビンの効果も増強

  • 公開された白血病データセットの解析から、PTP4A3の高発現は急性骨髄性白血病における予後不良、ゲノム不安定性、がん関連シグナルの亢進と関連することが示された。
  • 阻害薬JMS-053で白血病細胞株のこのホスファターゼを抑えると、生存率とコロニー形成能が低下し、アポトーシスが誘導され、ERK1/2のリン酸化が経時的に弱まった。
  • JMS-053とシタラビンの併用は相乗的な効果を示し、PTP4A3がリスク指標かつ治療標的候補であることを支持する。ただし結果は前臨床段階である。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解

ホスファターゼは創薬性の実績が乏しく、JMS-053は医薬品ではなくツール化合物にとどまる。チエノピリドン系の阻害剤で、PTPファミリー全体でレドックス活性や選択性への懸念がつきまとってきた。ERK1/2低下やシタラビンとの相乗効果を信じる前に、PTP4A3のノックダウンか触媒不活性変異体によるレスキューでオフターゲットを除外したい。次の一手は、患者由来の芽球での検証と、曝露量を実測したin vivo異種移植試験だ。

Protein Tyrosine Phosphatase 4A3 (PTP4A3) as a Prognostic Biomarker and Pharmacological Target in Acute Myeloid Leukemia ↗