改変ヘパリンオリゴ糖、抗凝固作用を保ちつつHITの引き金となる血小板第4因子結合を回避
- 化学酵素合成で得た均一なヘパリンオリゴ糖に追加の硫酸化を施し、構造を剛直化して血小板第4因子への結合を弱めつつ、アンチトロンビン結合領域は維持した。
- マウスでは、静脈血栓に対する効果はエノキサパリンと同等、動脈血栓ではそれを上回り、プロタミンによる中和もより容易だった。
- HIT様抗体によるヒト血小板の活性化はほとんど見られず、肝毒性と免疫原性も低かった。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解
マウスのPF4生物学は代役としては弱い。HITはヒトPF4/ヘパリン複合体とFcγRIIa依存の血小板活性化に依存するので、マウスの有効性だけに頼るのは危うい。動脈モデルでエノキサパリンを上回った点は注目に値するが、同等の抗Xa・aPTT曝露での比較と、等力価用量での出血時間が見たい。次の一手は、実際のHIT患者血清を用いたex vivo評価と、霊長類でのPKと半減期の確認。