プロリンリンカーを導入した99mTc標識PSMAトレーサーで腎臓集積を低減
- 研究者らは、D-またはL-プロリンを剛直なリンカーとして用い、最適化した共配位子と組み合わせた99mTc標識PSMAリガンドを作製し、効率よく標識でき、in vitroで安定な親水性錯体を得た。
- 主力トレーサーL-M1はPSMA発現細胞によく結合し、マウスで最も低い腎滞留を示した一方、PSMA高発現・低発現の両腫瘍モデルに集積し、良好なコントラストを示した。
- SPECT/CTは体内分布の結果と一致し、探索的なヒト試験では小さな前立腺がん病変が明瞭に描出された。
💡 ポイント
99mTc-PSMA系トレーサーで最大の悩みは腎臓滞留だが、剛直なプロリンリンカーと共配位子の調整でそこを狙うのは筋が良い。立体配座の固定が薬理団提示を締めつつ腎トラップを減らしているのだろう。L-M1が腎集積最小という立体化学SARは追う価値あり。ただマウスの腎臓はヒトと違い、臨床データも少数の探索的段階にとどまる。