皮膚疾患治療薬チルバニブリンがチクングニアウイルスの侵入を阻害、マウスで経口有効性
- 承認薬ライブラリーのスクリーニングから、微小管およびSrcキナーゼ阻害薬であるチルバニブリンがチクングニアウイルスに対する阻害剤として見出され、神経系や肝臓由来の細胞株で幅広い抗ウイルス活性と良好な選択性を示した。
- 作用はウイルス吸着の後段で、クラスリン依存性エンドサイトーシスや膜融合の可能性を妨げるものであり、結合試験ではウイルスのE1/E2糖タンパク質複合体への直接的で強い結合が示された。
- マウスへの経口投与により、致死的な神経感染モデルでは生存率が改善して脳内ウイルス量が減少し、関節炎モデルでは足蹠の腫脹と炎症が軽減した。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解
既存薬の転用は魅力的だが、微小管/Src阻害薬がウイルスを抑えたという事実は、抗ウイルス作用に見せかけた宿主細胞毒性の可能性を拭えない。「E1/E2への直接結合」も別系統の証拠が要る。決め手は、マウス経口投与の曝露がEC50を耐容用量で上回るか、外用で得られた安全性が全身・反復投与でも保たれるかだ。