コリダミン誘導体がグルタチオン還元酵素を標的にし、肝がんでソラフェニブ感受性を高める

  • コリダミンを基盤とした誘導体群が設計され、リード化合物8gは肝細胞がん細胞においてソラフェニブと同等の活性を示した。
  • 8gはグルタチオン還元酵素に作用すると考えられ、グルタチオン代謝とNADPHバランスを乱して腫瘍の酸化還元防御を弱める。
  • ソラフェニブとの併用ではROS産生が増加し、遊走・浸潤が抑えられ、G2/M期停止とアポトーシスが誘導されて相乗効果を示した。
  • 本化合物は良好なミクロソーム安定性、低いhERG阻害、高い経口曝露を示し、併用はHuh7異種移植モデルでソラフェニブ単独を上回った。
💡 ポイント アブストラクトに基づく見解

「作用すると考えられる」という部分の根拠がまだ弱い。グルタチオン還元酵素が本当の駆動因子だと言うには、細胞内での標的結合の読み出し、GRノックダウンの表現型、カウンタースクリーンが欲しい。天然物由来で酸化還元活性な部分構造を持つ骨格は、非特異的にROSを出し得るからだ。8gが共有結合性やレドックスサイクリングによる単なる疑陽性でないかも確認したい。そのうえで、ソラフェニブ耐性株でも相乗効果が保たれるかを見たい。

Discovery of Orally Effective Corydamine Derivatives Targeting Glutathione Metabolism to Sensitize Hepatocellular Carcinoma to Sorafenib ↗