アパチニブ、CRKII低下でTNBCの小胞性血管新生を抑制

  • トリプルネガティブ乳がん由来の小型細胞外小胞をラベルフリープロテオミクスで解析したところ、アパチニブにより低下するアダプター蛋白質CRKIIがハブとして浮かび上がった。
  • 小胞中のCRKIIが減ると、PXN/VEGFA経路を介した血管内皮細胞への血管新生シグナルが弱まった。CRKIIのノックダウンは薬剤の効果を再現し、過剰発現はそれを打ち消した。
  • 同系マウスモデルでは、アパチニブが腫瘍増殖を遅らせ微小血管密度を減らし、再発抑制を目的とした術後補助療法としての可能性が示唆された。
💡 ポイント

小胞中のCRKIIの低下は、アパチニブ自体の作用機序かもしれないし、VEGFR2阻害の下流で見えているだけかもしれない。ノックダウンと回復実験で細胞レベルの因果は説得力を増したが、臨床で到達できる曝露量でも成り立つ必要がある。また、同系モデルで増殖が遅れ血管が減ったことは、再発についてはまだ多くを語らない。術後補助療法は今のところ仮説だ。

Apatinib attenuates CRKII-Mediated angiogenesis: Possible implications for metastasis prevention from small extracellular vesicle proteomics ↗