GVHD予防薬の選択が移植後のT細胞再構築を左右する
- 第3相移植試験の患者を対象に、移植後シクロホスファミドとタクロリムス/メトトレキサートの予防レジメンがT細胞の回復に与える影響を、経時的なT細胞受容体シーケンスで比較した。
- シクロホスファミドはT細胞を広く除去するため、回復は少数の創始細胞から再開し、レパートリーが長期にわたり狭いままだった。
- 多様性の低さは慢性GVHDの少なさと関連したが、早期に病原体特異的クローンも失われ、重症感染のリスク上昇と結びついていた。
💡 ポイント
慢性GVHDを減らしているように見える除去が、初期の病原体カバーまで削っている。レパートリーの縮小は、成果というより取引に近い。これはヒトコホートの読み出しで、示せるのは関連であって機序ではない。予防レジメンの併用を設計するなら、狙いは同種反応性クローンだけを刈り込み防御クローンを残すことだが、その切り分けが可能かどうかは、この結果からは分からない。