ジャコウネズミのモデルでイリノテカン誘発嘔吐の機序と有効な制吐薬併用を解明
- スンクス(Suncus murinus)では、イリノテカンが24時間以内に用量依存的な嘔吐を誘発した一方、活性代謝物SN-38は誘発せず、呼吸にも影響はなかった。
- 迷走神経切断は早期の嘔吐を抑え、イリノテカンは脳幹、視床下部、辺縁系でc-Fosを増加させ、パロノセトロンは脳幹の活性化のみを低下させた。
- 単剤ではパロノセトロンが最も有効で、オランザピンにパロノセトロンとアプレピタントまたはデキサメタゾンを併用すると単剤より優れた効果を示した。
💡 ポイント
イリノテカンでは吐くのにSN-38では吐かないスンクスを見ると、本当に何が引き金なのかが気になる。腸管局所の曝露なのか、全身の代謝物ではなく迷走神経経由のシグナルなのか。併用データを信頼する前に、嘔吐と並行して曝露量を測りたい。しかもスンクスでのオランザピン上乗せ効果は、患者での鎮静や忍容性の余裕についてはまだほとんど何も語らない。
Investigation of the mechanisms and modulation of irinotecan‐induced emesis in Suncus murinus ↗